3日くらいかけて観ました。
宮沢りえさん主演映画「紙の月」
長女ちゃん出産後に旦那さんが、「入院中、時間あるだろうし本読んでみたら?
面白そうなのもってきたよ」って渡されたのが、たまたまこの本で。。w
(今観るとめちゃくちゃ面白いんだけど、産後すぐに読むべき本ではなかったなと思う。爆)
初めての出産。何もわからなかった第一子。
長女ちゃんをナースセンターで預かってもらっている間に
少しずつ、少しずつ・・読み進めていたんだけど
ある日、部屋のお掃除にきたおばあちゃんから
「産後はあまり目をつかわない方が良いですよ。小説は特におすすめしません!」
って言われて、えっっ!そうなんだー!と途中で読むのをやめてしまっていて・・
そしてこのコロナ休暇で、
HuluとかAmazon プライムとかでドラマや映画を
色々観て楽しんでいる時に急にふっと思い出して、
ああ、紙の月って観られるかなあ・・と気になって検索してみたらヒット!
率直な感想を述べると、
ある意味、ホラー映画よりも怖い作品でした・・。
銀行の外回り営業をしている
ごくごく平凡なパート主婦が・・・
顧客の孫(大学生)と会って恋におち、
ほんの出来心から、顧客から預かった現金1万円を使ってしまう。
つかったら、戻せばいいや。 最初は本当そんな感覚だったのに・・
途中からどんどん麻痺していく・・
数百万、数百万の横領の積み重ねが・・数千万に及んでいく。
旦那さんの単身海外出張をいいことに、
プリンターを購入し、家でせっせと偽の証書づくりをして
直接顧客へと手渡しにいく。
後半で会社に横領がばれると窓ガラスを椅子で叩き割って逃げ!←
その後は・・お楽しみ・・というようなストーリー。
恋に落ちた大学生とも、
最初はただ一緒にいるだけで幸せだった。
他には何もいらなかった。
でも彼に150万円の借金があるとわかって、
その額を肩代わり(厳密には顧客から横領)したあたりから、
やっぱり関係変わってしまったねーー・・・
「これ(150万円)を受けとると何かが変わると思う」
と最初は拒んでいた大学生。
「何も変わらないから、安心して・・・」
・・できることなら、
ここのシーンからやり直してほしい・・
というか
そもそも2人が出会わなければ、こんな悲劇は起こらなかったのに・・
ってすごく悲しくなる・・。
高級時計や車を買ってあげたり、
高級ホテルのスイートルームに週末連泊っていうのが2人の週末のお楽しみ・・
みたいになってくるんだけど、
2人の関係が、「お金ありき」なものへと変化していく様を見るのが、怖い・・
ましてやそれが自分のお金ではなく、自分の大切なお客さんから預かったお金・・となるともう・・・。
結局、大学生は新しい彼女を作ってしまう。
それも、毎月の家賃が30万円近い、主人公が買ったマンションに
新彼女を連れ込むという・・クズっぷり。。
自分も夫ある身だし、仕方がないことなのかも・・という心理が働くのか←
彼の心変わりが発覚しても、
「また来週会いに行くから・・」と静かに伝える主人公。
まっったくわからない・・・
私には理解できない2人の世界がそこにありました・・・・w
たった1人の男性との出会いで
こんなに変わるのかね。。。
いよいよ最後の方、
自分の使っていたクレジットカードが使えなくなって、
700円のランチ代も払えなくなる・・・
なんで?なんで??と混乱しはじめて、
サラ金で3000万円貸してくださいとお願いする公衆電話のシーンがあるんだけど、
その時まで、使った顧客のお金は返せるんだ。
まとめて返せば、問題ない。と彼女は信じていたんだ・・・
と気づいた時にはゾゾゾ・・・
お金は大切。
誰のために使うのか・・
誰と一緒に使うのか・・・
考えて使いたいと改めて思いました。